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2009.11.23 (Mon)

DROPS


DROPS
(2009/7/16)
阿仁谷ユイジ

長女・楸。「お父さん」に叱られたい。
次女・椿。ちょっくら子ども産みます。
三・四女・楓と椛。彼氏も二人で一人。
長男・雫。目下初恋スパイラルばく進中。

あんまり普通じゃないけれど、
普通に幸せな沫野さんちのアレやコレ。


【More・・・】

友人に雫と全く同じ境遇の男がいますが、
ここまでなお姉ちゃんたちはなかなかいないんじゃ…。
まあ、家の中のことなんざ外からは分からないものでしょうけど。
その家の中でも家族の全部が分かる訳でもない。
沫野家の五人姉弟それぞれの世界も、
家で重なる以外は、アサッテの方向を向いている。
長女には長女の、双子には双子の世界があって、
干渉し合わず、かつ、他人ごとでもない距離感。
両親がいなくても、「ちょっくら」生まれた赤ん坊がいても、
沫野家は、何の問題もなく、家族なんだなあと思う。

話は下の子から順に始まる。
姉弟の五人目で長男の雫。
中学生男子真っ盛りな彼は、もちろん忙しいようで。
中間テストはあるし、かわいい女子に片思いもするし。
その前に自分の小太り具合が気になるし。
まあ、姉ちゃん四人+赤ん坊との生活は変わっているかもしれないけれど、
雫はおおむね普通に中学生をしている。それがかわいい。
かわいいとか、そんな風に見られるなんて、
自分も年とったなあとか思いますが。
沫野家唯一人の男子を親のような気持ちで見守りたくなります。

三女・四女の双子、楓と椛。
なんでも共有してきた彼女たちが次に共有するのは、彼氏。
双子と言うと、+と-のようにくっつくか、
同符合の存在として反発するか、な気がしますが、
この二人は同符合でありながら、引きあうイレギュラー。
何もかもを共有したい、同じである相手を同じだからこそ愛している。
そこにはおそらくなんの打算もない。
あるとしたら、今は亡き両親の教えなんだと思う。
一緒に、大事に。
みのる君、幸せ者ですよ、きみは。

次女・椿。宝物を探して放浪するロックな女。
家から一番離れていた彼女ですが、
結局一番「家庭」に憧れているような気がします。
家を飛び出し、外国をさまよい、宝物を得て帰ってくる、家に。
つくしもピックも宝石も、多分彼女は家に持ち帰ったはずで、
そこは絶対安全の領域だったんでしょう。
だからこそ、そこに当たり前にあると思っていた宝物が
失われているのに気がついたときの衝撃は、
どれだけものもんだったかと思う。
ちょっくら生んだ赤ん坊と顔の薄い旦那と築く家に、
また一つずつ宝物を積み重ねていけばいい。
しかし、描き下ろしの話読むと、この旦那まさに種馬だなあ。
お幸せなことで。

長女・楸。みんなの父で母でおねーちゃん。
そして、定年後のお父さんのような虚無感を抱えるOL。
叱られたい、という気持ちは分からなくもない。
手がかからないから、と放っておかれるのは、寂しいけれど、
突然奔放な次女のようになって失望させたくもない。
まあ、楸の場合は失望してくれるはずの両親がいないわけで、
いろいろを持て余したまま、大人になってしまった。
正真正銘お父さんな仙代部長に子どものようにすり寄る楸がかわいい。
グレはいなかったけれど、それでもたくさんガマンしてきたおねーちゃん。
何にも気にせず、第二の人生を始めてくださいな。
子どもたちは、もうそれぞれ何だか幸せそうです。大丈夫。

最終話で再び、雫。
初恋破れて、脂肪を落として、少年は男になりました。
描き下ろしのその後の話で、
それぞれが相変わらずそれぞれ幸せなようで安心しました。
さすがに人口過多の感は否めませんが。
幸せが、何よりです。

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テーマ : 漫画 - ジャンル : アニメ・コミック


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