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2010.01.30 (Sat)

重機人間ユンボル


重機人間ユンボル
(2007/5/2)
武井宏之

世界は一度ノックダウンした。
ズタボロになって倒れた。
それでも人は立ちあがる。
地球も動かせる両手を振り上げる。

熱いハートで拳を変えて。

【More・・・】

三十代のハートを持った五歳児。
働き盛りの男盛り、しかも工事野郎の長。
そりゃあもう、熱くないわけがない。
青春の汗がきらめくものだとすれば、
働く男たちの汗はぎらついていると思う。
敵も味方もそれは変わらない。
どちらも同じ熱いハートで、
大災害の後の大工事時代を生きている。
世界全体が立ち直ろうとする中では、
そうでなければやっていけないのかもしれないけれど。
でも、そんなことは多分どうでもよくなるくらい、
熱い、ということは問答無用でカッコいい。

働く機械そのものの姿をしている重機が、
休日なんかに停止していると、
なんだかやるせなくなります。
ショベルカーなんか、まさに項垂れている。
大地を削り、積み上げ、固めるための機械は、
ときに悪者のようにされるけれど、
あれなくしては、家も道路も出来ないのも当たり前の話で、
人間が拳を突き立てる相手としては、
自然はどうにも大きすぎるんでしょう。
でもユンボル、重機人間たちには、それが出来る。
「さあ、働こうか」
現場第一主義のゲンバー大王は、
ユンボルの存在目的を体現した人だったんだなと思う。

重機人間たちは、でも機械人間じゃない。
なにしろ彼らの強さを支えるのはハートの力。
形状気力合金がその魂の力を具現化してくれる。
名前も含めて、いいなあこの合金。
よく考えれば情け容赦ない仕組みだけれど。
なにしろユンボル同士の戦いでは、
力で負けても心は折られない、というのが成り立たないわけで。
工法での差はあったとしても、
心と力がイコールで結ばれる以上、
負けるのは心が折れた時に他ならない。
だから比喩でもなんでもなく、
それは魂と魂のガチンコのぶつけ合い。
やはり、どうしようもなく熱い。

甚だ残念なことに十話(十工程)で終わってしまい、
他のユンボルやバル自身の成長を見られず、
最終話に向けて、ゲンバー大王も超特急で掘ってくる事態に。
歩くより速いらしいので、そりゃあもう速い。
単行本には設定やらキャラ紹介が盛りだくさんで、
それは嬉しいけれど、読めば読むほど惜しくなる。
バイスの設定なんか読むと、こいつが愛おしくさえなってくる。
どこかでもう一回連載を、とか期待してみいたり。
まあ武井さんはウルティモで忙しそうだから無理そうだけれど。
機巧童子と重機人間、近いと言えば近いし。

ゾルセン太子の「国は掘られても心までは掘られない」
という言葉だけでも感じるけれど、
全編にわたる意味のわからない力強さが大好きです。

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