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2009.04.27 (Mon)

ひつじ探偵団


ひつじ探偵団
(2007/01)
レオニー スヴァン

でも、自分たちの羊飼いが殺されたなら
黙っちゃいられない!

むくむく、もしゃもしゃ(草を食んでる)

小さな魂しかもたない人間たちに
正義を示してやらなくちゃ!

【More・・・】

表紙がかわいい・・・。特にポテトを頬張るモップルが。
ページをめくると「主な羊たち」の紹介。
続いて主要登場人物のページもありますが
羊たちが性格まで(というか主に性格を)紹介されているのに比べると
「村の女」だの「肉屋」だの味気ない限り。
でも、それも仕方ないとは思いますが。
何しろこれは羊たちの物語。

だからこそ、自分たちの(←所有格)羊飼いが殺されているのを発見したとき
彼らがます議論したのは「彼が良い羊飼いであったかどうか」であり、
結局かの羊飼いジョージは及第点をもらったものの、
犯罪とか倫理ではなく、純粋に「彼がなぜ死んだのか知りたい」という理由から、
捜査(?)が始まる。なるほどと思う。
途中から「正義」が出てはきますが、
まあ、実際それも一部の羊に乗せられて
なんだか知らないうちに掲げることになっただけのもの。
ジョージの羊たちは賢いけれど、あくまで羊。
捜査より仕事(=草を食むこと)が大事。
人間臭い個性があるのに、人間とは違う彼らの理屈には
なぜか納得させられました。

そして、そんな羊たちの群れの在り方が羨ましくなった。
彼らは記憶の羊・モップルの記憶を信頼する。
世界一賢いかもしれない牝羊・ミス・メープルのひらめきに耳を傾ける。
老いたリーダー・リッチフィールドの忠告に敬意を示す。
世間を知る牡羊・オテロの指示に従う。
群れを、いわば共に在るものたちを信じている。
ああ、だから正義なのかもしれない。
ジョージは人の「群れ」を離れてやってきた、仲間だったから。
一方で、自分たち自身が生み出した不安にからめとられて、
村人たちは多分お互いを信じていない。
レオニー・スヴァンさん・・、辛辣です。

さて、そんな事件の結末。
少しばかり物足りない感もありますが
彼らが望み通り旅立てたので、まあよしとしましょう。
ヨーロッパはきっと、いいところです。
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