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2010.03.13 (Sat)

にちようび


にちようび
(2005/2)
もとはしさとこ

贅沢の種類は色々ある。
いいもの着て、いいもの食って、
それからいいところに住んで…プラス諸々。

でも、休日の朝寝に勝る
安上がりかつ幸福な贅沢は、
ちょっとないかもしれない。

【More・・・】

寝坊をすると一日が短い。
やおら朝飯のような昼飯のようなものを食べ、
人心地つくと、もう夕暮れまで6時間強。
もうそれだけで悪いことをした気分になる。
早起きは三文の徳と言うけれど、
実際動く時間が短いと損をしている気だけはする。
よく晴れたある「にちようび」、
大変なことになっている部屋の主は、
それでも八時くらいには起きているので、
まあ、日曜日の寝坊の程度としては大分マシな方かと。
しかもパジャマも着替える前に、
部屋の掃除を始めるのだから、見上げたものだと思う。
その部屋の状態が凄まじいのはおいておくとして。

散らかれば散らかっただけ快適という方もいるかもしれませんが、
ある程度までいくと大概は片づけに着手するもの。
人が部屋を掃除したくなるときランキングを作るなら、
おそらく一位は急ぎの仕事やテスト勉強があるときで、
二位辺りが、散らかっていたがために足を負傷をしたとき、
その後にランクインするのが、多分晴れ渡った日曜日。
一体どんなメカニズムがあるのやらとんと見当がつかないものの、
掃除をしたくなる日、というのは確実にある気がします。
いい塩梅にしたくなったとして、
さてどこから着手するのか、も性格出るところかもしれない。
この部屋の彼女は床にある大物・ミシンからいきました。
その後はその周囲の床を順にさらう形で、
散乱したCDをしまい、コンポをタンスの上に戻し、
アイロンを片付け、マンガの山を一時避難させ…。
動きを追ってみると、どうやら目についたものから派の模様。
他人の片付けって、存外見ているだけで面白い。

そうして順調にキレイになっていく部屋。
しかし、ここで片付けの天敵を見つけてしまいました。
それはアルバム。思い出という名の罠。
ちょうど掘り出された机にアルバムを広げ、
片付けは見事に中断。そしてなぜかベットへ逆戻り。
マンガを手にしたときに読みふけらなかっただけえらいけれど、
アルバムだの文集だのは、危険物に指定しておかなくては。
まあ、電話で覚醒して、ついでにGを発見し…。
なんとか掃除に戻ることはできましたが。
時計に注目して時間の経過を追ってみると、
あれだけの惨状で一時中断もあったわりに、
彼女は結構テキパキと要領よく動いたようです。
最初の部屋とさっぱりした部屋と見比べると、
物というのは意外としまえるものらしい。
これがどれくらいで元に戻るかも見ものですが。

最後のページ、
ぐちゃぐちゃの部屋にあるモノが図鑑のように示されていて
一つ一つ見ていくと、また色々発見できて面白かった。
それがそこにある理由もなんとなく推測できたり。
しかしこうして見ると、
人は本当に物の中で、ほとんど包囲されるように生きてるんだなと思う。
先日読んだまどみちをさんの詩に、
何に見捨てられても、人はモノには見捨てられないというような詩があって、
ああそうだなと思ったんですが、
これだけ物ものモノだと、たまに全部捨てたくなったりもする。
と言ったところで詩の結びのように、
布切れ一枚も身につけないところまでは捨てられませんが。
それでもどうせあの世までは一つも持っていけないわけで、
できるなら、身軽な方がいいとも思う。
死ぬときに六文銭があれば、それで十分です。

起きて、部屋を片付けて、
夕方からやおらお出かけ。
寝坊で損をしたとしても、
それはそれで、いい休日の過ごし方かもしれない。

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