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2010.03.03 (Wed)

星は歌う 7巻


星は歌う7
(2010/1/19)
高屋奈月

その傷に名前をつけることはできる。
こけたなら、擦り傷だろうし、
火に触れたなら、火傷。
刺したり裂けたり、あるいは折れたり。

でも、その痛みは、
絶対に言葉に換えられない。
誰とも共有できない、自分だけもの。


【More・・・】

そろそろかなと思っていたら、
やはりきました、今回は奏さんのお話。
やっとこの不器用大魔神が何者か判明しました。
イトコって誰の何だと思っていたら、
正解はサクヤの父の姉が奏さんの母、でした。
サクヤにとっては父方の、奏さんにとっては母方のイトコ。
そして意外と年が離れていないことも判明。
四つか五つ差って、全然そうは見えないなあ。
奏さんが老けてるというより、サクヤが幼すぎるのか。
初対面のとき、食わせてもらってないんじゃないか、とか、
ひどいこと言いながらも、さりげに心配してますが、
ちゃんと食べてる今でも変わってないとこ見ると、
サクヤはどうやらこれで完成形のようで。
確かに心配になるのも頷けるような、高三らしからぬ幼さだけど。
腹に虫でもいるんじゃないか、とか発想する自分がどうかしてると思う。


高三の秋といえば、受験生は大忙しのはず。
やれ模試だ実力テストだと追われるような毎日、のはずなんですが、
ホカン部の面々は相も変わらず夜空を見上げてます。
まあ、部長が就職組な上に、
なんだかんだでみんな勉強できるようなので、
そんなことしてていいのか、とかいう心配はしなくてよさそうか。
たまに集まってごろんと横になって空を見上げて。
ちょうどいい息抜きにもなっているのかも。
星云々は置いておくとしても、
聖にとっても千広にとっても、
もろもろバレバレのユーリ少年にとっても、
サクヤ自体が癒しの一種のような気もします。
結局新入生も入らず、新たな会員が増える見込みもないので、
彼らが卒業するとほぼ確実にホカンは消滅しますが、
言葉の通り、ホカンはサクヤがいてこそ、なので、
それはそれで自然な流れなのかもとも思います。

そんな感じで割合平和なホカン部メンバーをよそに、
奏さんは暗黒モードばく進中、
しかも厄介なことに一人でどんどん深みにはまるタイプのよう。
家に二人しかいないのに、そのうち一人が引きこもりの年上って、
気まずいことこの上ないだろうなあ。
甲斐性云々を無視したとしても、その状況だけで、
ユーリの兄ちゃんが怒るのも無理ない気がする。
サクヤは本当によくやっていると思うんですが、
本人にしたら無力感があるのか。
サクヤのこの気を回し過ぎるところが、
逆のベクトルで奏さんの不器用さに似ている気もして、
一応割と近い親類なんだなあ、とも思いますが、
赤の他人で受験生でしかもサクヤの想い人の千広にまで気を回されては、
確かに「死にてぇ」ともなるわな、と奏さんに同情したり。
どん底にいてもその選択だけはなかったようなので、
今さら実行する心配は皆無でしょうけど。

その奏さんの、挫折のお話ですが、
本人が振りかえるように、「よくあるつまずき」なんでしょう。
同じ場所でつまずく人間は大勢いて、立ち上がる人も腐る人もいる。
ただ、よくあろうがなかろうが、
そのつまずきや伴う痛みは、本人にとっては唯一無二のはずで、
再び歩き出すのに必要なものも千差万別。
「よくある」なんていう立ち位置で述懐できるようになっただけ、
奏さんは自分の傷と弱さを見つめたんだろうなと思う。
それもこれも、それ以上にボロボロだったサクヤのおかげの模様。
サクヤにしたら救ってくれたのはかなちゃんなんだけれど。
救われたと思った自分が相手を救っている、なんて
ああ本当に二人は家族なんだなと思った。
支えているつもりどころか、支えられていると自覚しながら、
互いに支え合って暮らしている。
どちらの両親ともそれぞれが作れなかった形を、
二人してゆっくり積み上げてきたのがよく分かる。
少しばかり、羨ましいような気もします。

さて、お次はお嬢と付き人の話のようで。
先生と同じくらい正真正銘大人な沙紀さん。
お嬢の反応が見ものだなあ、と悪い笑みで待つことにします。

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