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2010.03.07 (Sun)

70億の針 2・3巻


70億の針2
(2009/4/23)
多田乃信明

宇宙を支配する
大いなる意思のようなものが存在するのなら、
それはきっと存外お茶目さんなんだろう。

異なる役割をもった三体の「仕組み」が、
それを体現している。

【More・・・】

ヒカルの過去が明らかになる二巻。
そして天敵同士の夫婦漫才が始まる二巻…。
なんだろう、ヒカルの中はどうなっていくんだろう。
島生まれ島育ちの野生児だったヒカルが、
人嫌いのヘッドフォン少女になった理由は、
大方予想の範囲内でした。
島全体から憎まれ、唯一の肉親を失い、
心を閉ざすには十分な理由だと思うんですが、
もう少し黒鉱と父親の関係を説明してほしかったような。
本当に黒鉱はなかったのか。
それとも、何かしらの理由で父親が隠したのか。
そこの所がよく分からないまま、
「一人じゃない」とか言われてもなあ、親爺さん。

友人二人と幼馴染に助けられ、
メイルシュトロームの罠から抜け出したヒカルですが、
破壊者たるこの異形のものが、
なんだか刷り込みで人間を親と思いこむアヒルの子に見える不思議。
さながらテンガイは一年年上の兄弟ってところか。
まあ、親を追いかけて島に上陸し、
その性質を大いに発揮して殺戮を始めるわけで、
ヒカル母さんには同情を禁じ得ないけれども。
それにしても、一度ならず二度も命を落としかけながら
それでもヒカルを助けたいと願うサヤは凄い子だなあ。
同じ部の仲間を殺されて、しかも足に穴を開けられて…。
傍から見てヒカルに関わってから散々なのに。
携帯の件と体育館で助けてもらった件が心に残っているのなら、
この子はなかなかの恩義の子なのかもしれない。
ヒカルに拒否されながら、腕を離さないサヤが格好良かった。

ロシアの民芸品のような感じで、
ヒカルの中にテンガイ、
テンガイの中にメイルシュトローム状態になってから、
ヒカルが目に見えて明るくなったような気がします。
会話の相手が増えて喋らざるを得なくなっただけかもしれませんが。
「実は紹介しなければいけない奴が…」とテンガイが言い出したとき、
親に結婚の報告をする息子を思い浮かべてしまった。
これ以後ヒカルの中で二人が話すときに、
白ヒカル(テンガイ)と黒ヒカル(メイルシュトローム)が出ききて、
ヒカルとヒカルながら、本当に夫婦っぽいなあ。
そこへ第三の「仕組み」の者がやってきて、
トリオになった感もあります。
調整者がボケで二人&ヒカルが突っ込みみたいな。
世界、そして宇宙レベルの大事を話しているのに、
なんだか面白くなってしまうのは、どうなんだろう。

ヒカルと違う形で孤独を発露するチカという少女に、
地球の未来が託される形なって、
破壊者のメイルシュトロームと防衛者のテンガイがなんだか蚊帳の外に。
つまりは主人公たるヒカルまでそうなってしまうので、
三巻にしてなんだか寂しくなってしまいました。
まあ、とりあえずチカは放っておくとして、
ヒカルと夫婦はおじさんとおばさんを助けに。
セイラーなムーン的に調整者が白猫スタイルをとったのをスルーして、
地味におばさんがヒカルの不在を望んでいたのが悲しかった。
おじさんとおばさんは、
ヒカルを家族だと思っているように見えたのに。
父親の死の真相よりも、まだショックな気がする。
心身ともに強くなったヒカルは折れないだろうけれど。

役目を失った二人の決意が成すものを確かめられるのは、
意外と早く今月中らしい。
トリオが解散するのかどうかを見届けよう。

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テーマ : 漫画 - ジャンル : アニメ・コミック


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