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2010.10.29 (Fri)

デュラララ!!


デュラララ!!
(2004/4)
成田良悟

漆黒をまとい、
嘶く愛機を駆って、
「それ」は人の蠢く夜を渡る。

なくしたものと、
手に入れたもの。
その両方を守るため。

【More・・・】

日本での圧倒的な多数派は、
黒い瞳に黒い髪の黄色人種東洋系。
アメリカさんやその他多くの国に比べると、
町を歩く人々の外見は、
かなり似通っているんだろうと思う。
もちろん髪や瞳の色なんて、
今時いくらでも変えられるし、
本当に地毛のままの黒髪なんて、
実際は少数派かもしれないけれど、
それでも人の群れに飲まれると何の他意もなく、
「あぁ、日本人ばかりだなあ」と思っていたのに、
そんな感慨には少しも真実が含まれていなくて、
「普通」に見えることなど、
「普通」とは何の関係もないのだと、
池袋のぶっ飛んだ連中に思い知らされた。

池袋と言うとIWGPのシリーズを思い出し、
その感慨をしっかり回収してくれるネタに笑いながら、
多分同じような路線なんだろうな、と
勝手に想像しながら読み進めた。
結果、半分ほどは正解というところでした。
東京は縁遠い土地なもので、
いまいち実感としては分からないものの、
池袋という街の混沌をベースにして、
都市伝説に頭のイった人々を絡め、
群衆とそれを成す個人で包んで焼いた、みたいな。
えーと、つまりはなんでもあり。
いないのは正義の味方くらい。
龍ヶ峰くんくらいはこちら側の人だと思ったのに、
見事に裏切られて、あっちの岸の人でした。

とはいえよく考えると、
セルティの存在以外は現実の範囲に収まっているのか。
そんな気が全くしないけれど。
捕まらないのがおかしいくらいの、
人としてダメで危ない趣味人がいて、
今までどうやって生きてきたのか甚だ疑問の、
短気すぎるバーテンがいて、
あとは諸々の裏社会の人々多数。
立ち位置としてはわりと普通の人々なのに、
一番不可思議な存在のセルティが、
なぜか一番の常識人に見えてしまう不思議。
生首に恋したり、ストーカーだったり、
あるいは人を擦り下ろそうとしたり。
からまれてる高校生を助けるような常識を
たった二十年で体得したセルティを見習ってほしいもので。

物語としてはセルティの首探しと、
首にまつわる恋物語一本。
というか、中盤を過ぎるくらいまでは、
キャラ紹介のような調子の積み重ねで、
もしかしてこのままなのか?と不安になった。
まあ一応セルティのもやもやは解消されて、
龍ヶ峰くんも関わってはいけない人たちと、
見事に無事関わりまくったので、よしとしよう。
しかし冷静に考えてみると、
今回平和島は暴れただけで、臨也も似たようなもの、
ドタチンやらその他一応表紙を飾ってる人々も、
別段それほど重要な役回りでもなく、
なんだか結局龍ヶ峰くんの東京デビューと、
セルティの日常回帰物語の添え物だった感が。
首なし妖精をヒロインに据えていいなら、
これはこれでいいんだろうけれど、
少しばかり消化不良な気もします。
次の巻以降に期待しよう。

どうやら不穏なことを考えているらしい臨也坊ちゃん。
この困った大人を止めるには、
龍ヶ峰くん一人では心許ないので、
ダラーズの面々にも出張って頂きましょう。

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