2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2009.05.17 (Sun)

ヴィンランド・サガ 五巻


ヴィンランド・サガ5
(2007/10/23)
幸村誠

陸に上がったヴァイキング。
歩いて、戦って、また歩く。

復讐、野心、祈り。
そしてその他諸々を
たくましい手に引っ掴んで。

【More・・・】

相も変わらずやりたい放題生きてる男たちな訳ですが
その中で今巻浮き上がって見えたのは、王子クヌートでした。

ヴァイキングやその他戦う人々と現代の自分。
千年の隔たりを繋いでいるのは、
同じ仕組みをもった体で生きていること、のような気がします。
千年程度で人の体がメキメキっと変わるわけもないので、
彼らの体が感じる寒さや痛みなんか感覚や、体の動きは
同じ人の体を持つ以上、程度は違えど身に覚えがある。
でも一方で、彼らにとっては当然の意識にはときどき戸惑ったりします。
やはり立ち位置というか、姿勢みたいなものが違っているように思える。

で、クヌートはといえば。
髪を束ねると完全に女に見えることはさておいて。
料理が趣味で、王の子であることに苦しんで
でも、父を信じたいと願って。
そして、近しい人の死に思考が停止する。
ヴァイキイングたちと違って、体ではなく内面の点で近しいものがある。
クヌートが抱いているものは、まだ理解の範囲にあると思う。
親の望む者でありたいと願うこと。
そのために、自分の性質を恥じること。
それでもそれを否定できないためにもだえること。
どれもありきたりで、でもだからこそ分かる。

彼はトルフィンの言うように確かに暇なのだと思います。
少なくとも戦う人々ほどには、肉体的に切迫していない。
だから、思い考え、苦しむ。その余裕がある。
その彼と近しい気がするということは、きっと自分もそう。
どちらがいいとは、なかなか言えないけれど。

それから、今回気になったのは、手。
行き倒れた少女の手は、乾燥してひび割れている。
指の欠けたトルケルの手は、黒ずんだ爪といくつもの傷をもっている。
ナイフを握るトルフィンの手、指を切り落とすアシェラッドの手。
傷を押さえるラグナルの、野菜を刻むクヌートの、手。
手のアップが結構多いのに、
それぞれがちゃんとそれぞれの手をしていて、人と手がちぐはぐにならない。
手を抜いて適当に、人と手をちぐはぐにしたりしない辺り、すごいと思う。

それにしても、この時代手袋ってものはしないのでしょうか。
雪の中素手で作業したり、戦ってるのを見ると
霜焼けなんかが心配になるんですが…。
いやはや、やはりたくましい。

スポンサーサイト

テーマ : 漫画 - ジャンル : アニメ・コミック


21:33  |  幸村誠  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://acon6960.blog40.fc2.com/tb.php/24-9433a0f6

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |