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2010.11.15 (Mon)

星は歌う 9巻


星は歌う9
(2010/9/17)
高屋奈月

積極的にならなくても、
道が決まるときはくる。
流されていれば、
時間が勝手に人を進めてくれる。

それを知っていながら、
それでもその一歩を彼らは自分で選ぶ。
傷ついて泣くことになっても、
そうすべきだと知っている。

【More・・・】

一歩踏み出せば世界は変わるとか、
その類の物言いは多分正しくて、
実際散々躊躇した挙句の一歩が、
拍子抜けするくらい簡単に、
問題を解決してしまうような、
そういうことはあると思う。
とはいえ、その一歩は、
いつになっても遠い。
年をとれば迷わなくなるんだろうと、
漠然と思っていたけれど、
どうやらそれは子供でも大人でも、
残念ながら変わらない模様。
サクヤたちもそれぞれの一歩を決める、
そういう季節の中にいる。
何もできないけれど、
迷いまくる彼らを応援したくなった。

表紙は千広の叔父さんですが、
今回気張ったのはユーリ。
とうとうサクヤに告白するようで、
踏み切るまで長くかかった割に、
決めてしまえば特攻な感じが、
ユーリらしいなあとか思いました。
まあ結果は言わずもがななんですが。
本人が「どこの乙女?」とか言ってる通り、
格好よさとかスマートさからは遠い告白でしたが、
あんなストレート一本勝負な告白されたら、
思わず頷いてしまう、かもしれない。
告げた直後のサクヤを一瞬見ただけで、
「あ、フラられる」と気づいてしまうユーリが、
もっと根性悪くて鈍感だったら、
傷つく分も少なくて済むのになあと思いつつ、
まさに「玉砕」するような人間だからこそ、
「太陽」なんて評してもらえるんだろうけれど。

一方で影を背負いまくりだった千広も、
やっと自分から動き出すようで、
敵に塩を送る、ではないけれど、
千広の背さえ押してしまうユーリは、
本当に四方八方に光をまき散らす太陽なんだなと思う。
万分の一でも千広に闊達さを分けてやりたいくらい。
千広は千広でここに残ることを決めて、
つまりはサクヤの傍にいることを決めて、
やっと過去を小脇に抱えられるようになったようで、
良かった良かったと思っていたら、
そうは問屋が卸さない展開になりそう…。
まあ、確かに千広の決断は、
彼の中では大きなものだったろうけれど、
根本的には何も解決してないワケで、
サクラを放っておくわけにもいかないけれど。
でもまたサクヤが傷つくのは嫌だなあ。
巻が進むごとに聖に何も言えない思考になってきてる。

着実に終局に向かっているこの展開だと、
優人さんの過去の話とか、
奏さんと優人さんの因縁とか、
その辺の話をやってくれるか不安になってきました。
ぐるぐるするユーリを見つめる優人さんが、
優しい目をするときと、
すごく悪い顔をするときがあって、
悪い顔の方のお兄ちゃんをぜひ問い詰めたい。
どっちにしても、ユーリは愛されてんだなあとは思いますが。
優人さんや奏さんに沙紀さん、静先生や叔父さん夫婦が、
ぐるぐるしてたまにわーっとなる学生たちを、
それぞれの立場と距離感で見守っている、
そのやり方がなんともスマートで、
これが大人だよなあと身につまされる思いもあって、
奏さんと沙紀さん以外の大人サイドも気になる。
その辺よしなに高屋先生と花とゆめにお願い申し上げたい。

終わるのは甚だ惜しいけれど、
できれば誰も泣かなくてすむ終わりだといいなあとか、
高望みしながら次を待ちましょう。
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テーマ : 漫画 - ジャンル : アニメ・コミック


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