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2009.06.08 (Mon)

雨柳堂夢咄 其ノ一


雨柳堂夢咄 其ノ一
(2002/6)
波津彬子

物は人につくられる。
人は物に捕らわれる。
物はその狭間で失われる。
けれど、人はそうして人に執着する。

ときに見苦しいその姿勢が
なんだかとても正しい気がした。

【More・・・】

なんでも鑑定団、わりと好きだったりします。
特に骨董だの蒐集だのに興味があるわけじゃないんですが、
物につく価値のアレコレがなんだか面白くてよく見てました。
ベクトルが全然違うっていうのに、
これを読んで鑑定団を思い出すあたり、
かなり単純な頭の回路だと自分でも思います…。

勝手に今市子さんの「百鬼夜行抄」をイメージして読み始めたので、
少しばかり拍子抜けした感じもありましたが
それでも物と人の関わりの描き方には一本取られました。
いや、物と人の、というよりこれはやはり人と人の、なのか。
人がいて物があって、それがまた人に繋がる。
ときどきその間に人ならざる者たちが挟まるけれど、彼らは出しゃばらない。
あくまで人と人の間にある情みたいなものを描く。
その感じがとても気持ちのいい話が多かったように思います。

あと、女の人がえらく綺麗なんですが、何でしょうこれ。
絵柄はあまり好みでないはずなんですが、
花魁も英国の少女も、ハイカラさんたちも。
みんな見惚れてしまうほどに「女の人」という感じがする。
その分(?)男性陣はなんだか男臭くなくてどうなんだとも思いますが。
いやあ、しかしそれにしても118ページの花魁なんかもう嘆息ものだわ…。

ちなみにこの巻一番の気に入りの話は「夜の子供」。
唐子の二人組がかわいくて仕方がない。
あとは「花に暮れる」と「朝顔写し」なんかも好きですが
どうにも全体的に獣分が足りないなあとか思う自分がどうかしてるんでしょうが
次の巻はもっと獣と妖しいモノらがたくさん出てくるといいな、とか
前言を無視して期待したり。
結局好きなんです、人云々よりあちら側の彼らが。

蓮が骨董屋の店番という名のプー太郎に見えてしまうのは置いておいて、
次の巻に期待することにします。

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テーマ : 漫画 - ジャンル : アニメ・コミック


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