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2011.05.30 (Mon)

フルメタル・パニック!サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く


フルメタル・パニック!サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く
(2004/4)
賀東招二

一発の銃弾が敵の命を奪い、
同じ一発が誰かの命を救う。
狙撃兵はその全てを、
遠い場所から見届ける。

彼自身の命を、
誰かの一発が奪うまで。


【More・・・】

「音程は哀しく、射程は遠く」
金髪碧眼のドイツ人のくせに、
宗介よりよほど日本人っぽいクルツという男。
ミスリルを構成するのは雇われ兵士ばかりなので、
今の場所に辿りつくまでには、
それぞれにそれぞれの経験の長さだけの、
戦場での物語があるんだろうけれど、
当たり前ながら、そうなる前にだって、
生きてきた時間と居場所があったはずで、
クルツの日本での物語を読みながら、
宗介やマオだけでなく、
ダナンやミスリルを今の居場所にしている人々、
特に長編7で死んだ人々のことを考えてしまった。
クルツがもしかしたら、と思ってしまったように、
誰しもそういう瞬間があるのかもしれない。
過去を後悔していようがしていまいが、
あったかもしれない別の人生に引っ張られてしまう瞬間が。
不完全ながらそれを手に入れつつあった宗介を、
クルツがどういう想いで見ていたのか考えると、たまらなくなる。

「エド・サックス中尉のきわめて専門的な戦い」
毎回毎回あちこちぶっ壊すわりに、
次の戦闘までによく直ってるなあとは思ってたんですが、
なるほど、世界の秩序を守る組織たるもの、
戦闘員以外の人選に手を抜くわけもなかったか。
たまにアルのことなんかで出てくるくらいで、
今までそっち側の人員はあまり紹介されなかったけれど、
ブルーザーのような人たちがいるおかげで、
SRT要員はじめ戦場に出ている人間は、
自分が使っている兵器を信頼できるんだなと思った。
話自体は「きわめて専門的」なので、
「よいこのじかん…」と同じかそれ以上に、
実感をもって読めはしないんですが。
マオや宗介の話ならまだしも、
ASがフモッフで表される状態になるのかクルツ。
ブルーザーはメリダ島勤務らしいので、
その安否が気になるところ。
ああもう楽しい話なのに、やっぱり駄目だなあ。

「女神の来日(温泉編)」
マデューカスさんが姑になったお話の続き。
女神・クラスメイト+マオ・クルツで温泉です。
「音程は…」での格好つけ具合を、
気持ちよく、期待通り粉砕してくれる、
いやむしろ新たな格好良さをみせてくれたクルツに乾杯。
合コンのときも小野Dに比べて淡泊な印象だったけれども、
そういえば風間が前科一犯だったことを思い出した…。
冷たい目?してあげませんよ、賀東さん。
どこがとは言わないけれども、マオが好きです。
もちろんテッサも。というかお蓮さんも。
それはそうと受難編に比べると、
宗介が心と肉体の平穏を得られたようで、
もしや一番温泉を満喫してるのはこの男かも。
男ども対策に設置した諸々の経費は、
結構な額になるんじゃないかと思うんですが、
メリダ島の雨洩りを直すお金はなくても、
女神の肢体を視線から守るお金はあるんだなあ。
まあ雨洩りで受ける被害と母の身体では、
どちらが男たちにとって重要かは議論の余地もないか。

「ある作戦直前の一幕」
そもそもマオが選び出した二人なだけに、
三人のチームワークの要はやはり彼女なんだなあという話。
ぐいぐい引っ張るだけでじゃなく、
飴未満の甘さまで使うとは、さすがですマオ姐さん。
この程度じゃ鼻の下のばしたとも言えないだろうけど、
女湯に執念を燃やしたりはしなくても、
宗介もやっぱり男なんだなと思った。
アルと宗介の会話が宗介とかなめのようなら、
以外とアルとかなめは意思疎通できるかもしれない。
人間的に言うと、気が合うような気がする。
古文とアルの両方に苛々していたとはいえ、
宗介でもこんな風に誰かに突っかかることがあるんだなあ。
安い挑発に乗るクルツもクルツだけれど。
流れとはいえ女に思い出話をして、
ついでに毒を吐き出してすっきりしているのだから、
全くこいつらマオに足向けて寝られない。

プロフェッショナルたるヤンさんでさえ、
はじめてASでできるはこれだけなのだから、
前にテッサが乗ったときの動きは、
本当に彼女の頭脳頼りだったんだなと感心した、
「よいこのじかん~マオおねえさんとアーム・スレイブにのってみよう」

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