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2009.07.07 (Tue)

ヴィンランド・サガ 7巻


ヴィンランド・サガ7
(2009/2/23)
幸村誠

父親に刃を向けた息子がいて
父親の仇討ちを諦めない息子がいる。

でも多分
王子が刃を向けるのは父親ではない。
そんな風にしか在れないこと自体を
彼は憎んでいるのだと思う。

【More・・・】

ボンクラ、と言われても
もはや否定できないような有様だなあ、主人公。
仇討のための決闘に際して
相手を「いつもとちがう」と感じている時点で
その状況が日常化してしまっている気がする。
そりゃ、二年の間決して目的を忘れなかったアシェラッドにしたら
なにやってんだ、おいってなモンでしょう。
多少ベクトルは違えど、クヌートもはっきりした目的をもっているのに。

本当はもう、どうでもいいのかもしれない、トルフィンは。
仇討ちを誓った日の憎悪も、
ヴァイキングの斥候を始めた頃のような揺らぎも、
なくなってしまっているように見える。
ただカリフのおっちゃんが思いいたったように、
それで支えてきた過去を否定したくないがために
同じことを続けている。そのフリをしている。
そしてそれだけのために人を殺す。
「自分の欲望以外にゃ何もねえ」ヴァイキングよりも性質が悪い…。

今巻はアシェラッドのセンチメンタルが二割増し。
らしくないといえばそんな気もしますが、
でもアトリの兄弟のことも、ビョルンのことも
なんだか人間臭くて、主人公なんかよりよほど分かりやすい。
分かりやすさならトルケルもなかなかのもんといえ、
覚醒したのはいいけど若干突っ走ってる感のある王子やら
学習しないまま吠えかかる小僧やら、
アシェラッド父さんは苦労症だなあと思う。

カリフのおっちゃんが出てきたので、
少しはヴィンランドに近づいたかと思いきや、
案の定トルフィンは手を振り払うし、
王さま暗殺計画は気が長そうだしで
結局海の彼方の国はやはりはるか彼方…。
王子が地上に理想郷を築く日も遠そうな訳で
トルフィン、もう本当に帰ったらいいんじゃないかと思ってしまう。
カリフ兄弟じゃないけれど、
甥っ子や姪っ子に囲まれて羊飼って暮らすのも悪くない。
納得しやしないだろうけれど。

主人公に隠居を勧めたくなるとか、
一体何なんだという気もしますが。

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