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2009.08.11 (Tue)

まるまれアルマジロ! 卵からはじまる5つの話


まるまれアルマジロ! 卵からはじまる5つの話
(2009/3)
安東みきえ

目指す場所に
先にたどり着いた者が
こちらに手を振っている。
そのとき

私は回れ右でダッシュする、
そんな軟弱者のような気がする。

【More・・・】

わりと好きです、アルマジロ。
あの、目的を体現したような形状が。
同じ理由でヤマアラシも好きなんですが、
残念ながら出てきませんでした。
出てきたのは、オケラやダチョウ、オオカミ、ハゲタカなどなど。
それから卵。
卵に卵に、また卵。
さすが、「卵からはじまる」、ってなもので、
これでもかというぐらいの卵祭り。
若干、食傷気味です…。

特に直接的な繋がりはありませんが、
おそらくは「頭のうちどころが悪かった熊の話」のシリーズ・第二弾。
なんだか道徳の教科書風味が増している気がしますが、
自分はこちらの方がなんだかしっくりきました。
オケラの親子の在り方の違い、
ダチョウとアルマジロがたどり着いた関係、
ハゲタカの子供が笑いハイエナから教わったことなんか。
それらをそれぞれ一文で書きなさい、と言われたら、
あまり難しくはないと思う。多分。
そんな分かりやすさが、いい。

「簡単なことを難しく言うのは簡単だ。
だが、難しいことを簡単に言うのは難しい。」
というようなことを言ったのは誰だったか忘れましたが、
安東さんは実現が難しいことを簡単に言っていると思う。
言って、くれていると思う。
困難なことをさらりと出来るかのように言われること、
もしくは、出来ている者たちを目の当たりにすることは、
そこにたどり着けない者たちにとっては、結構腹立たしい。
劣等感を同時に感じるから、なおさらのこと。
でも、困難なことを簡単そうに言われるのは、
本当はそれほど嫌がることじゃないんじゃないかと思った。
簡単なら、自分にもできるかもしれない。
そう思えさえすれば、なんのこともないんでしょう。
まあ、思えないから、できない側にいるのかもしれませんが。

道徳の教科書を読んで、
尊敬や感嘆ではなく、
なにかモヤモヤしたものを感じるようになり、
やがて行間に嘘っぽさや偽りを見るようになったのは、
一体いつからだったやら。
おそらくはその頃にこれを読んでも同じことを感じたと思いますが、
少なくともそう思っただろうと、思える今の自分は
多少はマシになっている…、
ということにしておきます。
結局かの獣たちのようにはなれていない気もしますが、
それはそれ、ということで。

彼らになれるものには、きっと自分もなれる。
と無理やりにでも思っておくことにします。

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