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2009.09.25 (Fri)

不思議な少年 八巻


不思議な少年8
(2009/9/23)
山下和美

永遠の生も
神のような力も縁遠い、彼。
でも、その両方をもつ少年は
彼から目を離せない。

彼があまりに少年から遠いがために。

【More・・・】

生まれるという言い方は正しくない気がしますが、
少年の出生の話を知りたくなりました。
時代を超えて、人間のそばに降り立っては
彼らをあざ笑ったり、哀れんだり、ただ見ていたりする。
そういう旅の始まり。
見てきたものをどんどん中にためこんでいくなら、
少年の中はもうえらいことになってるんだろうな、とか
フランツに苛々する少年見ていて思った。

神なんていないと言う存在が
一番神に近いなんてのは皮肉な話で。
泥人形やら金貨の呪いやら、
あの手この手で自分の生き写しを揺さぶる彼は、
ほとんど子供のようだと思う。
かつての自分、などでは決してなく、
多分、存在し得なかった自分を、
少年は憎んでいるように見える。

人ではない彼は、神を信じることもなく、
だからこそ罪を犯すこともなく、
永遠の中に縛りつけられている。
信じ、罪を犯し、上塗りし、悔いることのできる
フランツとはまるで違う。
少年の降り積もった嫉妬が
ついに爆発する話だった気がします、「聖フランツ」
まあ実際、どこぞの勇者のような動きで、
炎をどかんとやったりしてますが。

スターの人生なんてものは、
多分それこそ一生知ることはないでしょうが、
その輝くときが人生のほんのひと時だということ、
そして残る痛みはなんとなくわかる気がします。
自分が無敵だと思えるその瞬間、は誰の人生にもある。
でも、同じように失われる時も必ずくる。
後に何が残るかは、スターかそうでないかは関係ないのだと思う。
マリー・ロンドンに残ったものは、
彼女だけのものには違いないけれど、
誰の手にも残る可能性のある、そういうもの。
当たり前の人生を真っ当に生きたんだな、と思った。

連作で長編もいいけれど、
べっこの短編がたくさんの方がお腹いっぱいになるなーとか
贅沢なことを思いました。




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