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2009.10.11 (Sun)

ヴィンランド・サガ 8巻


ヴィンランド・サガ8
(2009/0/23)
幸村誠

守るべきものが何か。
それさえしっかりしていれば、
迷わなくて済むんだと思う。

踏み込むべき間合いも
その瞬間の訪れも
自然と分かってしまうから。


【More・・・】

故郷って、何なんでしょう。
生まれた場所を言うのか、育った場所を言うのか。
それとも家族や思い出や、
なんだか大切気なものが残る場所なのか。
故郷を捨てでも遂げたい復讐と、
野望を投げ打ってでも救いたい故郷と。
トルフィンとアシェラッドとって故郷は、
どうも別々の意味をもっていたようで。

王冠を頂いて、王だと叫んだとしても
多分アシェラッドは自分が王だとは思っていなかったんだろうなと思う。
スヴェン王よりはマシだとしても、
自分は王になり得ないということをよく知っていた。
そういえば大事なところでツキがないのも、
ウェールズに限った話じゃないですな。
天候も手駒のはずの王子と王の関係も、味方しなかった。
それでも、その中でもなんとか道を開くわけで、
やっぱりアシェラッドは大した男なんでしょうが。
でも、だからこそ王じゃない。
そのことを誰よりも知っているからこその、あの最期。
もしかしたらこいつが王に、なんて期待していた読み手からすれば
その諦観も最期も悲しくて仕方ないわけですが。

それはそうとして、トルフィン。
仇を失って、案の定色々崩壊した模様。
捨ててきたものの数々よりも、
復讐のための時間の中で得てきたものの多さに、
押しつぶされたような気がします。
強さも戦いの経験も、アイスランドにいたなら縁遠かったはずのもの。
何より、アシェラッドもビョルンもトルケルも、
殺してきた「敵」も、王子であるクヌートも
あまりにたくさんの出会いが、
トルフィン自身の知らないところでトルフィンを作ってきたはずで。
要たるアシェラッドを失うことは、その日々の意味を失うこと。
そりゃあ、どっとくるってもんでしょう。

で、茫然自失の間に売られた、ってことなのか。
王に刃を向けたことへの懲罰なのか、
それとも新天地へ送ってやろうっていうクヌートあたりの気遣いなのか。
あ、でもトルフィンとアシェラッドの因縁を知ってる人はもういなかったわけで、
前者の方が筋は通ってるかな。
何にしろ、一応動いて生きてはいるけれど、
トルフィンはすっかり別人。
天真爛漫だったアイスランド時代とも、
復讐の鬼だった頃とも違う、なんとも気の抜けた感じに…。
アシェラッドじゃなくてもこれからどうするのか心配になるってもので。
まあ、やっと主人公らしくなったちゃなったかもしれませんが。
でも、イングランドの王権争いが結局どうなったのかも気になる。
もう別々の話にして描いてくれないかな、とか思ったり。

とりあえず、
帯にものすごいネタばれを書くのはやめてほしい…。
単行本派には衝撃が強すぎました。
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