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2009.04.16 (Thu)

ハッピー・バースディ


ハッピーバースディ
(2005/9/22)
新井素子

「期待を裏切る」
って、変な言葉。
勝手にした期待なんか
裏切るも何もないだろうに。

【More・・・】

内容は置いておいて、残念だったことの一番は
「あきら」が男じゃなかったこと。
まあ勝手に思い込んで、勝手にがっかりしただけなですけど。
目次に「あきら」と「祐司」が並んでたもので

あきら(♂)と祐司(♂)の熱い友情!
もしくは
煮え立つ憎しみ!な復讐劇

そんな内容を想像して読み始めたわけです。
全然違うことは最初の10ページもしないうちに分かるわけですが。
しかも「あきら」は男に間違われる自分の名前が嫌いな女性。
なんだかなあ。
「復讐劇」は合ってたかもしれませんが・・・。

それはそれとして。
文章がとても読みやすかったのはいいんですが
どうも最後まで「あきら」にイラっとしてしまって
彼女の理屈が飲み込めませんでした。
すべてのきっかけになった、始まりの日の祐司のように
「きーちゃん」という言葉の度に苛つきがたまる。

しかも祐司パート以外はほとんど「あきら」の独白に近いので
これはもう、嫌な相手の話を聞き続けているようなもの。
苛々が、止まりません・・・。
いや、でもその効果を狙って新井さんが「あきら」をそう設定したなら
その意味では大成功なんでしょうが。

ただ祐司のありきたりさには好感がもてました。
結局は潔くて善良で、母親や姉とのことも消化できる。
「あきら」からの「ハッピー・バースディ」がなくても、変わる力がある。
あんまり特別じゃない範囲でかっこいい。
あ、でも一番かっこいいのは、問答無用で流花です。
本当にいい子だなあ。

できれば「あきら」にもまっとうな変わり方をして欲しかったものの
それでは意味がない、のかも。
こういう風にしかあれない人間がいる、ということは
絶望なようでも救いなようでもあって、不思議だ。
ただ「あきら」のようには在りたくないとは思いました。


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