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2009.11.19 (Thu)

世界禁断愛大全-「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛


世界禁断愛大全-「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛
(2006/10)
桐生操

禁忌は変容する。
ダメがいいに、いいがダメに。

それでも、
それがたとえ「愛」の名を冠していても
決して超えてはならない線がある。

そう信じたいと願うのは、
一体なぜなんだろう。

【More・・・】

どうして手に取ったかといえば、
まあ、要は興味があったから、に尽きるわけですが
なんだか方向性を勘違いしていたようです…。
具体的な人物伝ではなく、
「禁断」が「禁断」にされる事情やら所以やらの考察を期待してたもので、
怒涛の有名人エピソードの積み重ねに、面喰らいました。
そんなもの目次で一目瞭然なわけで、
早とちりする自分が悪いんですが。
そもそも「大全」なので、考察よりはこちらの路線の方が真っ当だろうし。
妙な刷り込みの前知識も困りものですが、
勘違いの期待ほどじゃないかもしれません…。

それにしても、名前を知った人の多いこと多いこと。
そういう側面を知らなかった人物の話も多く、
なんだかワイドショーをぶっ続けで見た気分です。
しかも出てくるのは世界レベルの有名人に歴史上の人物。
もはや後半にかけては、へーと言うしかありませんで。
週刊誌を読む習慣がないので、
いわゆるスキャンダル記事にはほとんど耐性がありませんで、
ふとすると鵜のみにしそうになっている自分に気づいて
おっと、と我に返ることも、その分一度や二度じゃありませんでしたが。

ただ気になったのが、表題に「愛」を掲げておきながら、
三章の途中からだんだんその雰囲気が薄れて、
もはや本当にワイドショーっぽくなったこと。
つまりは誰と誰に関係があった、かもしれないだの
犯罪があって、それにはこんな過去の傷が関係する、かもしれない、だの。
いかんせんワイドショーと同じように、
読んでる自分には下世話な野次馬根性が少なからずあるわけでして、
それを「ほれほれ」と刺激されるようで、なんだか苛々してしまった。
でも、実際読んでるし。はい、その通りで。
えらく自己嫌悪の感があります…。
そもそも禁断を禁断たらしめるのは他者の存在のはずで、
とか思うなら、放っておいてあげるのが一番だろうに、
興味本位、まさに興味で手に取ってる時点で、
この苛つきは誰のせいにもできないですな…。
なんだか思考がぐるぐるしている気がしてきました。

全体は「禁断愛」のカテゴリーとして5つの章に分けられていて、
その合間合間の「コラム」として、
各章で取り上げられた「愛」の歴史が語られます。
愛の起源なんてものを探すために、
それを体現した人々のあれそれを描くのは分かるんですが、
歴史の古さを言うために、
その章で取り上げた人々を、再び引き合いに出すのは、どうなんでしょう。
章内で紹介しきれなかった逸話を支えにするならまだしも。
まあ、おかげでどれだけ古くから「禁忌」が守られ、一方で破られ、
そしてそれ自身が変容したり、黙認されてきたのかは分かりましたが。
絶対に正しいこと、が存在しないのと同じように
絶対に間違っていること、も存在しないなら、
それはかなりぞっとすことのような気がします。

何にしろ、
興味本位は対象にとっても自分にとっても
良い結果はもたらさない、と思います…。
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